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展示会場の様子
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Solemio NURSE
Solemio NURSE
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モトローラのモバイル機器・ソリューション
モトローラのモバイル機器・ソリューション
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ET1 エンタープライズタブレット
ET1 エンタープライズタブレット
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右の2つがPA600 MCA
右の2つがPA600 MCA
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 第31回医療情報学連合大会の企業展示では、院内での使用に特化した端末の展示が目立った。

 オリンパス メディカル システムズは、「Solemio NURSE」の新製品を発表・展示した。主に看護師の利用を想定した携帯端末(PDA/ハンディターミナル)で、その日の業務がリスト表示される、血圧などバイタル記録をそのままソフトに読み込める、指示と異なる業務にはアラートが出る、などの機能を持つ。全体をアルコール消毒できるなど、院内使用に便利な特徴を持つ。

 無線LANで病院情報システム、会計システム、物流システムなどと接続できる。バーコードとRFIDタグのリーダーを搭載しており、点滴ボトルや患者用リストバンドの読み込みが可能だ。今回は2003年に発売して以来のリニューアルで、持ち運びが楽になるように前回より小型化・軽量化を図った。価格は、500床の病院に200~250台導入する前提で、システム全体で7000万~8000万円。

 モトローラ・ソリューションズは、一連のモバイル機器・ソリューションを展示した。病院用のバーコードリーダーや携帯情報端末は、アルコール消毒が可能な仕様になっている。また、同社が11月に米国で発表したタブレット端末「ET1 エンタープライズタブレット」も展示した。病院や工場など現場での利用を想定した法人向けの業務用端末で、OSはAndroidを搭載、Wi-Fi対応で高い堅牢性を持つ。日本での発売は来年第一四半期の予定で、価格はオープンプライス。

 正面と背面の2カ所にカメラを搭載。メモリー用バックアップバッテリーを内蔵しており、メインのバッテリーを取り外したときにもRAMデータを最長15分間保持する。オプションでバーコードスキャナーと磁気ストライプリーダーを搭載可能。Bluetooth接続による携帯バーコードスキャナー、モバイル決済ができるリーダー、モバイルプリンターが利用できる。複数のパスワードを設定できるため、部署での共同利用が可能。従業員の責任範囲やアクセス権のレベルに応じて設定を変更し、アプリケーションの利用を制御できる。

 ユニテック・ジャパンは、医療・介護現場向けの携帯情報端末「PA600 MCA」を展示した。2次元バーコードスキャナーを搭載し、RFIDに対応する(13.56MHz RFID のISO15693、ISO14443A、ISO14443B)。従来の RFID デバイスは通常1つの ISO 標準だけをサポートするので、アプリケーションごとに異なるデバイスが必要だったが、PA600は1台で全部サポートする。バーコードの患者IDと投薬情報の照合をしながら、ICカードの身分証明書データを読み取る、などが可能だ。Oracle Database Lite と Microsoft BizTalk Server 2006をサポートする。

 端末本体は、IP64の防塵・防水性能と、1.2メートルの高さからコンクリート床へ、複数回の落下に耐える堅牢性を持つ。大きさはシャツのポケットに入る程度で、重量は 310グラム。