除雪が遅れると雪がつながってしまう

 「雪が滑り落ちると、パネルの下に山ができる。雪の山がパネルまで達すると、その時点で滑り落ちなくなる。このサイトは、パネル下の雪山を重機で取り除いていたので、きれいに雪が滑り落ちてよかった。だけど、もう1つの旭川北都ソーラー発電所は、パネル下の山を除雪しないうちに、次の雪が降ってしまい、滑り落ちずにパネルにかなりの雪が残ってしまった」。西山経営企画室長は除雪の時期が遅れたことを後悔していた。

図4●パネル下の除雪を怠ると、パネル上の雪とつながってしまい、雪が滑り落ちにくくなる
(出所:日経BP)
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図5●橋の欄干から眺めた「旭川北都ソーラー発電所」
(出所:日経BP)
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 実際に、「旭川北都ソーラー発電所」も訪れた。パネル下の雪山がパネル上の雪とつながり、滑り落ちずに残っている部分が多い(図4)。「旭川北都ソーラー発電所」も旭川市街からクルマで10分ほどの郊外にある。閉鎖した高校のグラウンドを活用したもので、すぐ近くの橋が周囲より少し高くなっていて、欄干からメガソーラー全体を見下ろせる(図5)。市民に身近なメガソーラーとして絶好の立地だ。

 西山坂田電気の2つのサイトでは、太陽光パネルの設置角を40度、地上高を1.8mにした(図6)。雪を滑り落ちやすくし、落ちた雪とパネルがつながりにくくした。雪国のメガソーラーでは、設置角30~40度、地上高2m程度が一般的だ。市内には、これら2サイトのほか、地元企業が運営する太陽光発電所が数カ所ある。いずれのサイトも設置角と地上高は西山坂田電気のサイトと同程度だが、同じ日にほかのサイトを見学すると、太陽光パネルに積もった雪は滑り落ちず、ほぼ一面に雪が積もっていた(図7)。除雪の遅れた「旭川北都ソーラー発電所」では、パネルの下側に滑り落ち切れなかった雪が残っていたものの、それでも同社以外のほかのサイトと比べると、パネル上の雪は少ない。

図6●建設中の「旭川倉沼ソーラー発電所」。設置角40度、地上高は1.8mにした。
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図7●旭川市内にある、通常の片面発電型パネルを設置した太陽光発電所
(出所:日経BP)
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