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エー・アンド・デイは血圧計と体組成計を展示
エー・アンド・デイは血圧計と体組成計を展示
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リットマン エレクトロニック ステソスコープ3200は12件聴診音を録音できる
リットマン エレクトロニック ステソスコープ3200は12件聴診音を録音できる
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オムロン ヘルスケアが試作した睡眠センサー
オムロン ヘルスケアが試作した睡眠センサー
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 10月14日と15日の2日間、北海道旭川市の旭川グランドホテルで、平成23年度日本遠隔医療学会学術大会(JTTA2011 ASAHIKAWA、大会長:吉田晃敏氏・旭川医科大学)が開催された。ホールでは、協賛企業が製品やサービスについて展示を行った。

 エー・アンド・デイは、11月中に発売予定のコンティニュア規格に準拠したBluetooth内蔵の一般向け血圧計「UA-851PBT-C」を展示した。コンティニュア規格に対応したPCやコンティニュア対応USBドングル、Android2.3搭載のスマートフォンなどに、測定データを送信する機能を持つ。NTTレゾナントが提供するインターネット健康管理サービス「gooからだログ」で、血圧計から転送される血圧データを管理できる。また、コンティニュア規格準拠・Bluetooth内蔵の体組成計を来年2月に発売することを検討しており、その試作品も展示した。

 なお同社は、「血圧計や体組成計をNFCに対応させるかどうか、現在検討している」(メディカル事業推進部 新規事業課課長の渡辺敬氏)という。NFC(Near Field Communication)は、NXPセミコンダクターズとソニーが開発した近距離無線通信規格で、次世代標準規格として国際標準機関(ISO)に承認された。

 スリーエム ヘルスケアが展示したのは、今年3月に発売したデジタル聴診器「リットマン エレクトロニック ステソスコープ」。音を最大24倍に増幅する機能と、周辺の騒音を平均85%低減する機能を合わせ持ち、「ドクターヘリの中や救急車で駆けつけた後の屋外での聴診に威力を発揮する」(スリーエム ヘルスケア 感染管理製品マーケティング部マネジャーの菊池寛氏)。

 また上位機種のモデル3200は、本体に30秒間の聴診音を12件録音でき、本体で再生が可能。加えて、BluetoothでPCにリアルタイム送信する機能があり、そのPCと別のPCをネットワークで接続すれば、別のPC経由で医師が聴診する“遠隔聴診”も可能になる。「ネットワーク関連機能は、来年度中に提供する予定」(菊池氏)という。3200の希望価格は6万8250円。

 オムロンヘルスケアは2点出展。1点は、8月29日に発売した医療機関向け内臓脂肪測定装置「HDS-2000」。価格は350万円で「クリニックでも導入できる価格設定を意識した」(新規事業開発グループ 医療プロジェクト専門職の永禮健生氏)という。もう1点は、試作品の睡眠センサーで、眠りの長さや質を計測するもの。ベッドサイドでの利用を想定しており、電波センサーで体の動きと胸郭運動(呼吸の様子)を、マイクセンサーでいびきをかいているかどうかを判定する。「非接触・非拘束なので、正確な測定が可能になると考えている」(技術探索グループ主事の四ノ宮昇氏)という。