PR

 2010年度の国民医療費は前年度比3.9%増の37兆4202億円で、過去最高となったことが、厚生労働省が9月27日に公表した「国民医療費の概況」から明らかになった(図1)。3.9%の内訳は、同年度の診療報酬改定による増加分が0.19%、人口高齢化が1.6%、その他(医療の高度化や疾病構造の変化など)が2.1%となっている。

図1◎国民医療費の年次推移
図1◎国民医療費の年次推移
表1◎診療種類別の増加率(2009年度比)
表1◎診療種類別の増加率(2009年度比)

 診療種類別に見ると、対前年度比の伸び率が最も大きいのは訪問看護医療費(訪問看護療養費、老人訪問看護療養費)の11.3%(表1)。厚労省によれば、もともとの金額が比較的少なかった上、訪問看護の事業者や利用者が増えたことを反映しているという。そのほかでは、病院の入院が6.4%増と高かった一方、診療所の入院外は0.7%増にとどまった。

 制度別に見ると、公費負担医療の給付分の伸び率が前年度比7.1%増と高く、後期高齢者医療も6.0%増と高い伸び率を見せた。