

総務省は9月28日、公立病院改革プランの実施状況などの調査結果を公表した。それによると、調査対象となった公立病院の過半数で、2011年度の経常収支比率が改革プランの目標値を達成したことが分かった(図1)。
この調査は、2008年度から5年間程度に及ぶ改革プランのうち、「経営の効率化にかかわる計画」が、大半の施設で2011年度に実質的に終了したことを受けて、今年3月末に実施したもの。調査対象は改革プランを策定した886施設。
調査の結果、2011年度に「経常収支比率」の目標値を達成した施設は、54. 6%と過半数を数えた。また、53%に当たる470施設が、同年度に経常収支の黒字を計上した(図2)。一方、「職員給与費比率」と「病床利用率」の目標値達成はそれぞれ42.9%、18.8%。いずれも半数に満たない(図3)。
結果を受けて総務省は、「経常収支が赤字の病院は黒字化できなかった要因を分析し、改革プラン全体を抜本的に見直した上で、残りの期間中に全力で経営改革に取り組むことが必要」だとしている。
