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 (株)ヤマダ電機(群馬県高崎市)が高齢者住宅開発事業に参入する。建物の設計・建築、住宅内で使う家電の納入などに加えて、住宅運営および介護サービスの提供事業者の仲介を地主に対して実施する。拡大する高齢者住宅市場に参入し、新たな収益の柱に育てるのが狙い。2012年度内に50~70戸規模の高齢者住宅を10カ所程度開発し、5年後に売上高100億円規模の事業に育てる考え。

 当面はサービス付き高齢者向け住宅の開発が中心。1号拠点は前橋市内で2013年4月にオープンの予定だ。介護サービスの提供を含む運営は、有料老人ホーム事業を中核とする(株)ゆうあいホールディングス(横浜市港北区)が手がける。このほかヤマダ電機は、横浜市や仙台市でもサ高住を開発中だ。

 地主の開拓や運営事業者の選定、住宅内で使う家電や医療・介護システムの販売はヤマダ電機が担当。住宅建設と住宅設備は、それぞれ子会社のエス・バイ・エル(株)(大阪市北区)と(株)ハウステックホールディングス(東京都板橋区)が担う。仲介手数料や建築の受注、家電販売などを通じて、50戸規模のサ高住の場合、1棟当たり4億円の売り上げを見込む。