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3億円近く事業費用が増加

 その上、一般病棟の入院基本料が15対1であったことから、河本病院の経営が苦しかったことは容易に推測できる。算定開始日は2006年6月1日。5年にわたり15対1入院基本料を算定していたようだ。その前に、待遇面の不満などから看護師が大量に退職したことが、低い入院基本料の算定にとどまった理由だとみられている。

 下図は、岡山県に提出された浄風会の損益計算書から、2008~2010年度の3期分の経営数字を抜き出してグラフ化したものだ。病院や老健施設の収入を示す事業収益は低下する一方。2010年度は約5億1100万円と、7億円近くあった2008年度の約7割にまで落ち込んでいる。

図◎医療法人浄風会の決算の推移(過去3期分)

 それに伴い、赤字へと転落した。2008年度には1300万円近い事業利益を上げていたが、2010年度は約4億円の事業損失に。当期純利益も悪化の一途をたどり、2010年度には4億1800万円を超える損失となっている。

 ただ、2008年度と2009年度について、事業収益と事業利益を比較すると奇妙なことに気づく。事業収益の減少額は4000万円に満たないのに、事業利益は3億円以上減少しているのだ。わずか1年で、事業費用が2億7700万円も増えている。

 浄風会の事業費用は、2008年度は6億8000万円余りだった。それが、2009年度9億5878万円、2010年度9億841万円と、2年連続して9億円を上回っている。