風や地震に対応した一品生産

  山田工場の5つの建屋には大小214台の加工機が並ぶ(図4)。これは「専業の加工業者の中では西日本で最大級の規模」(石田社長)だという。毎年のように億円単位の設備投資を続け、機能や生産性の高い最新の加工機を導入してきた。

図4 工場建屋内にはプレス機などの加工機が並ぶ
(出所:日経BP)
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  金属加工は、板金(鋼板)の切断、切削、穴あけ、曲げ、プレス、成形(ロールフォーミング)、溶接などの工程から成る。200台を超える多様な加工機を組み合わせることで様々な加工製品が可能になり、最適な製造ラインを構築できるのが日創プロニティの強みである。

 同社のもう1つの強みが設計部隊である。社員80人程度の規模ながら10人程度が設計に携わる。加工専業ながらこれだけの設計部隊を抱えているケースは珍しい。指定された加工を請け負うだけでなく、製品設計の提案力の高さがメガソーラー向け架台を大量に受注する原動力になっている。

 というのも、架台と一口にいってもメガソーラーのそれは実に多様だからだ。日創プロニティは立地の異なるメガソーラーごとに風況の違いや求められる耐震性などに応じて架台を設計する。このとき構造計算から必要な強度を算出するのが設計部隊である。土台となる基礎の設計やパネルの配列、傾斜角などによっても架台の設計は変わる(図5,6)。「架台はメガソーラーごとで異なる“一品生産品”」という。

図5 太陽光パネルの設置高さや傾斜角を基礎で調整した事例
(出所:日創プロニティ)
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図6 太陽光パネルの設置高さを架台で調整した事例
(出所:日創プロニティ)
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