太陽光市場にとって2014年は勝負の年

――日本の太陽光発電にとって、2014年はどのような時期と考えているのか。

村上 勝負の年、まさに正念場だと考えている。この2年間、新規参入を促して、市場を活性化させてきた。次の段階で、本気でこの市場で生きていく気がないのに、目先で過剰な利ザヤだけ抜いているような悪質な事業者は退場させ、締めておかないと、中長期的に太陽光発電産業がしっかり巣立つきっかけを失ってしまう。

 省エネ設備としては、太陽光発電システムより費用対効果に優れた太陽熱温水器の市場が育たなかったのは、販売手法に問題のあった業者がいたことも一因だ。太陽光でこの失敗を繰り返してはならない。

 買取価格が下がっていくに従い、新規参入した企業がすべて撤退してしまったら、発電事業者の収益に配慮した固定価格買取制度のプロセスが無意味になってしまう。この機会に、太陽光発電を通じて、いろいろな電力ビジネスの可能性に気付いた事業者に、しっかり勉強して、市場に残って成長してほしい。

 これと同時に、リテラシーの向上がどこまで進むかが課題になる。電力会社が、無効電力やSVC(静止型無効電力補償装置)などという専門用語を使って交渉してきてもひるまない発電事業者、逆に系統連系の新手法を提案できるような発電事業者が増えてきて初めて、太陽光発電は本当に成長する市場になる。

 系統連系交渉において、電力会社の説明が悪いなどと主張して許される期間は、もう過ぎている。リテラシーの低い発電事業者でも参入できる市場から、リテラシーと意欲の高い事業者だけが競争している市場に切り替わるかどうかーー。世間に対して、これだけの専門性を持って勝負していると、思わせる市場にしなければならない。一過性のあぶく銭を得られて終わりという市場ではなく、永続的な市場に脱皮できるかどうか、その分岐点が2014年になる。