全国7地点で腐食試験

 部材の耐食性も寿命を大きく左右する。奥地建産では架台の設置環境に応じて防食のための表面処理方法を選んでいる。特に塩害が大きい海浜や沿岸地に設置する架台の場合には「高耐食性溶融亜鉛めっき」を施すことで20年保証を実現した。

図5●沖縄県国頭村で続けている金属材料の暴露腐食試験(出所:奥地建産)
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図6●屋根置き架台の引っ張り試験機(出所:奥地建産)
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 こうした長期保証の裏付けとなるのが、独自に収集した実験データである。沖縄県国頭村や三宅島沿岸部、新潟県直江津市など、気候や大気の条件が異なる全国7カ所で、複数の素材と防食処理を組み合わせてそれぞれの耐食性を検証する暴露試験を実施している(図5)。

 自ら素材の耐久性を検証して架台の品質を追求する奥地建産の姿勢は、一般的な板金加工業者の域を超えたものだ。万能試験機(引っ張りや圧縮、引きはがし、曲げなど多様な試験が可能な試験機)や屋根置き架台の強度を実物大で試験できる引っ張り試験機(図6)など、研究開発体制の充実に力を入れている。