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地域住民の健康情報を集めてビッグデータ解析するToMMo

 (2)の東北大学病院情報基盤は、2014年3月末に電子カルテへ移行したが、しばらくは紙のカルテを併用する。今後は、患者個人個人の生涯電子カルテ(PHR)の実現を視野に入れて、(1)の医療福祉情報連携基盤や(3)東北メディカル・メガバンク情報基盤、(4)医学部の研究用情報基盤「次世代統合医学研究情報基盤」との連携を進めていくという。

 中谷氏は「病院内だけでなく、すべての医療圏を細部まで見渡せる広域電子カルテを構築する」としている。また、オミックス情報を扱えるオミックス電子カルテ、臨床試験電子カルテ機能を備える次世代統合臨床情報基盤も構築を進めるという。ちなみに、オミックスとは、ゲノムをはじめとする網羅的な分子情報をまとめたもので、疾患の予防や診断・治療・予後の質向上を目指すために必要な情報である。

 (3)の東北メディカル・メガバンク情報基盤(ToMMo)は、試料(検体)とデータからなるバイオバンク情報に、前向きコホートと全ゲノムシーケンスを組み合わせた解析研究を行う情報基盤。それを支えるICT基盤は3つあり、それぞれ相互に連携する。

 健診・コホート情報基盤で健康管理とコホートデータを収集(対象は宮城県と岩手県で15万人)、メディカル・メガバンク解析保存情報基盤で解析されたうえでデータ保存され、これを、バイオバンク公開情報基盤を通じて公開していく。「ここで扱われる情報は参加者の同意を得たもので、さらに追跡情報としてMMWINの協力を得て次世代生命医療情報研究基盤を構成する」(中谷氏)と説明した。