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全国医療情報ハイウエイを築き、医療輸出産業創出へ

 (4)の東北大学大学院医学系研究情報基盤は、多視点・多階層のオントロジー知識情報基盤機能や標準形式共有データベース機能など8つの機能を備える。特に重要なのが、データハウスウエア機能。他の基盤との基盤間連携、意味連携の実現で、多くの研究の効率化が図られると期待しているようだ。

 (5)のTR医療情報基盤の主な役割は、臨床と研究を結ぶ情報パイプライン。まずは標準化対応を進めて、電子カルテ同士の連携、医薬品や医療機器を開発するための治験における進捗管理、文書管理システムによる電子医薬品承認申請への対応、東北6県での統一された電子治験実現などを手掛けていく計画だ。

写真6●東北医療情報ハイウェイ計画から輸出できる医療産業の創出へ
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 中谷氏は、こうした統一的視点による医療情報基盤構築事業の先に、こんなことを考えているという(写真6)。「我々の実証事業をモデルとして、国内の他のプロジェクトと連携や補完、統合を進めることで、1つの標準化パッケージにすることを考えている。これで低コスト化が実現してパッケージが普及すれば、日本全体をつないだ医療情報ハイウエイになる。そこで利用される技術要素は、ISOやWHO、HL7などへ日本から発信して国際標準できるのではないか。そうなれば、日本から製品やサービスを輸出できる医療産業の創出につながる」と語った。

この記事はITpro 「ITで“今度こそ”変わる日本の医療」から転載したものです。