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 HealthKitは、病院以外のアプリとも連携できる。例えば、Nike+ Rundownアプリは、FuelBandなどウエアラブルを通じて歩行数や走行距離データを取り込む。これに加えて、睡眠時間、体重、栄養バランスなど利用者の健康データを読み込み、エクササイズの効果を判定する。これにより、エクササイズの量と体重の関係を統合的に把握し、運動の効果を検証する。

iWatchは他社製品と共棲の道を選ぶ?

 HealthKitが示すように、Appleはウエアラブルや他の計測器と連携し、利用者の健康データを統合的に管理。さらに、他のアプリからアクセスする仕組みも提供している。Appleが、デジタルヘルスに向って大きく舵を切ったことを示している。

 Appleはこの秋にも、健康管理モニター機能を持つ「iWatch」を投入すると言われている。iWatchは多くのセンサーを搭載したファッショナブルなウエアラブル製品と噂され、注目を集めている。

 今回の発表で、AppleはiWatchだけでなく、他社ウエアラブルを幅広くサポートする姿勢を示している。Appleは、iWatchで他社ウエアラブルを凌駕するのではなく、共棲の道を選ぶとのメッセージとも読める。Appleは、健康データのハブとなろうとしているだろうか。新たなスキームに向って動き始めた。

宮本 和明(みやもと かずあき)
米ベンチャークレフ社代表
宮本 和明(みやもと かずあき) 1955年広島県に生まれる。1985年、富士通より米国アムダール社に赴任。北米でのスーパーコンピュータ事業を推進。2003年、シリコンバレーでベンチャークレフ社を設立。ベンチャー企業を中心とする、ソフトウエア先端技術の研究を行う。20年に及ぶシリコンバレーでのキャリアを背景に、ブログ「Emerging Technology Review」で技術トレンドをレポートしている。
 この記事はITpro 「宮本和明のシリコンバレー最先端技術報告」から転載したものです。