架台設計を工夫し、「裏面遮光」問題に対応

 PVG Solutionsは、こうした補強材による「裏面遮光」の問題について、宮崎大学などと共同で調査研究してきた。遮光の状態が水平、垂直、斜めの方向の場合、それぞれの電力損失と温度上昇を検証した。その結果、電力損失率は最大でも5%で、温度上昇は10℃未満とわかった。また、斜め方向の遮光が最も影響が少ないこともわかった。

図10●「旭川北都ソーラー発電所」の架台デザイン(出所:日経BP)
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 そこで、架台メーカーと連携し、こうした研究結果を踏まえた架台設計を支援している。「旭川北都ソーラー発電所」では、架台の補強材の寸法・配置を工夫した設計を採用して、「裏面遮光」の影響を最小限に抑えている(図10)。

 ここに来て、従来の片面発電型パネルに両面ガラスを採用し、耐久性と長期信頼性を高める例が増えてきた。裏面にガラスを使うのであれば、両面発電セルを採用して、発電量を増やすという発想が出てくる。雪国対応にとどまらず、両面発電セルへの注目は高まっている。

 PVG Solutionsは、自社生産の拡大を追わず、両面発電セルの製造技術を他企業にライセンス供与するファブレス型の事業戦略を立てている。「すでに欧米や中国・台湾など引き合いは多い。最先端の両面発電セル技術を開発し、それを工場ラインで量産実証し、完成した技術を顧客にライセンス供与する方針。常に技術革新を続け、両面発電セルの技術をリードする」と、合田本部長は意気込む。