PR
出典: Google
[画像のクリックで拡大表示]

コンタクトレンズで血糖値を測定

 収集するデータには、被験者の全遺伝子情報、遺伝に関する履歴などが含まれる。さらに、被験者が食べ物を消化する方法、薬に対する反応、ストレスがかかった時の心拍数の変化なども対象となる。これらの情報は、Google Xで開発しているウエアラブルで計測する。被験者はウエアラブルを着装し、心拍数、心拍リズム、血中酸素濃度などを測定する。またConradらが開発したコンタクトレンズ(上の写真)で、血糖値を計測する。収集されたサンプルから個人情報を取り除き、本人を特定できない形で研究を進める。

 Baseline Studyは、人体に関する膨大な情報をデータマイニングすることで、医療に関する多くの知見を得ることを目指している。ヒト全体のDNA塩基配列決定を低価格で行えるうえに、ウエアラブルなどのセンサーで活動履歴を克明に収集できる。

 これらを組み合わせて解析することが、これからのデジタルヘルスの標準であることを示している。Googleのコア技術は大規模データ解析なので、GoogleがBaseline Study研究を行うのは、自然な流れともいえる。

 一方でGoogleは、Baseline Studyは長期レンジの研究で、事業化する計画は今のところないとしている。Google Xでの自動運転技術やGoogle Glass研究が、最終的には商用化された経緯がある。Baseline Studyについても、一定の成果が出たら商用化される、と解釈すべきであろう。