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遺伝子解析サービスを一時中止

 しかし、この遺伝子解析サービスは、中止に追い込まれた。医薬品認可などを行うFDA(米国食品医薬品局)は昨年12月、23andMeに対して、遺伝子解析サービスを停止するよう命じた。このサービスはFDAの認可を受ける必要がある、というのがその理由。交渉は不調に終わり、23andMeはこの命令に従い、サービスを中止した。

 FDAが規制に踏み切った背景には、遺伝子解析結果に対する消費者の反応がある。消費者は解析結果を元に、病院でMRI検査を受けたり、場合によれば、手術を受けたりする可能性もでてくる。反対に、解析結果が良くて、病気に対し過度に安心する結果も生まれる。現在、23andMeとFDAは協議を続けており、遺伝子解析の評価方式などについての議論を進めている。23andMeは、サービス形態を改善し、事業再開を目指すとしている。

 筆者も2年前、23andMeで遺伝子解析サービスを受けた。発病する確率を宣告されるのは怖いが、知りたい気持ちが上回った。検査結果を受け取り、これをかかりつけの医師に相談したが、病院側は遺伝子解析に対応できる体制がないことも分かった。検査結果を知ってどう対応するかという問題は、依然未解決のままである。

 多くの課題はあるものの、体の特性を知ることができたのは健康管理成功への第一歩である。因みに、前述のアンケート調査には回答しなかった。医学の発展に貢献できず心苦しいが、自分や家族の身体情報を提示するのは敷居が高すぎると感じた。Googleが展開する遺伝子解析サービスでは、FDAの規制の他にアンケート調査に回答する人数もカギを握ることが見えてくる。実際、生体情報がGoogle1社に集中することに対する懸念も生まれており、なかなか難しい問題と言える。