サージアブソーバは、雷サージによって一定値以上の過電圧が生じた場合、この過電圧を地面に放電することで、電気機器の絶縁性能を保護します。

 太陽光発電所において、直流電路に接続されるサージアブソーバは、プラス(P)とマイナス(N)の間と、それぞれと地面の間を接続しています(図1)。

図1●サージアブソーバはプラスとマイナスの間や地面の間に設置
(出所:中部電気保安協会)
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 この直流電路の絶縁抵抗を測定する場合、事前にサージアブソーバを、電路から取り外す必要があります。その取り外し作業中に、一つの接続箱内に、サージアブソーバがないことに気付きました。(図2)。

図2●右が正常に取り付けられている例、左はサージアブソーバを取り付け忘れた例
(出所:中部電気保安協会)
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 直流電路の絶縁抵抗を測定する際に、サージアブソーバを取り外す必要があるのは、サージアブソーバに流れる電流が、絶縁抵抗計に影響を与え、正確に測定できなくなるためです。

 絶縁抵抗を測定する時には、測定電圧が高くなることがあります。この測定電圧が、雷サージによる過電圧並みに高くなり、サージアブソーバの動作開始電圧に達すると、地面との間が短絡状態となってしまい、絶縁抵抗を正確に測定できません。

 また、サージアブソーバの動作開始電圧には達しなくても、サージアブソーバに多少、漏れ電流が流れることも、絶縁抵抗の測定値に影響を与えます。