2度の90度旋回で、隣のパネルに移動
アレイの右上隅まで進むと、以下のような走行動作で左隣のパネルに移動する。その手順は、(1)まず、ロボット左サイドを軸に、右サイドが時計回りで下側に90度旋回する(図3)。これでロボットは、清掃していない左横エリアを背に横を向いた位置になる(図4)。(2)次に横を向いたロボットの下サイドを軸に、上サイドが逆時計周りで下側に90度旋回する(図5)。これでロボットは、未清掃の左横エリアに移ったことになる(図6)。(3)ただ、移った位置は、パネル上端から離れている。そのまま下向きに進むと、上端の未清掃部分の汚れが残ってしまうので、いったん上端まで上って清掃。その後、下向きに降りて下端まで清掃する(図7)。
後は、この走行動作を繰り返すことで、次々と左横の未清掃エリアに移動して、アレイ全体を清掃する。アレイ左下隅に到達すると、清掃終了を知らせる。清掃の途中に蓄電池の充電量が少なくなると、アレイ下端まで下りて停止し、電池切れを知らせるアラームを発する。Liイオン蓄電池はカートリッジ式で、満充電したものに交換すれば、すぐに清掃作業を再開できる。1回の充電で、約2時間稼働し、標準的なパネル設置方法の場合、1時間で約160m2(約100枚)を清掃する。パネルの設置角15度まで対応でき、パネルとパネルの間が離れていても2cm以下なら、隙間の上を走行できる。