国内仕様の商品化も検討

 現在、未来機械では、複数のプロトタイプ機(試験機)を使って中東のメガソーラーで稼働試験を繰り返し、来年度の販売を計画する量産機の設計に生かしている(図11、図12)。海外での事業展開に際しては、現地のO&M(運営・保守)事業者やEPC(設計・調達・施工)事業者、メガソーラー発電事業者などのパートナーと組むことになるという。

図11●複数のプロトタイプ機を使って中東のメガソーラーで稼働試験を実施中(出所:未来機械)
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図12●海外の乾燥地域では1カ月間清掃しないと、約10%発電量が低下することもある(出所:未来機械)
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 海外のメガソーラーだけをターゲットに据えてきたが、2013年3月にプロトタイプ機を公表して以来、国内からも「使ってみたい」との反応を多くもらうようになった。三宅社長は、「国内でも火山灰の降り積る地域などでは、今の設計仕様でもニーズがあるかもしれない。加えて、国内のより広い地域で利用価値を高めた国内仕様の商品化も検討している」と言う。