PR
出典: Scanadu
[画像のクリックで拡大表示]

Indiegogoは医療機器をサポート

 Indiegogoは、San Franciscoに拠点を置くクラウドファンディングの老舗企業で、アイディア実現、慈善活動、起業のために資金を調達するサイトだ。

 Indiegogoは医療プロジェクトを積極的にサポートしており、医療機器開発がここに集結する結果となっている。人気ウエアラブル「Misfit Shine」はKickstarterで断られ、Indiegogoで資金調達を行った経緯がある。この他にも、Indiegogoから画期的な医療機器が登場している。

 Scanaduは、ハンドヘルド医療センサー「Scout」の開発で166万ドルの資金を調達した。Scoutはデバイスを額に当てるだけで、心拍数、体温、血中酸素濃度、呼吸数、血圧、心電図、精神状態を測定できる画期的な医療センサー(上の写真)。ScoutはFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けて、製品を販売する予定だ。

 Kickstarterはフィットネスまでを、Indiegogoは医療機器までを対象とするという相違はあるが、クラウドファンディングとウエアラブル機器の相性は良く、数多くのヒット商品がクラウドファンディングで生まれている。ベンチャーキャピタリストより、一般消費者の投資判断が正しいのだろうか。ウエアラブルは消費者が育てている、と言っても過言ではない。

宮本 和明(みやもと かずあき)
米ベンチャークレフ社代表
宮本 和明(みやもと かずあき) 1955年広島県に生まれる。1985年、富士通より米国アムダール社に赴任。北米でのスーパーコンピュータ事業を推進。2003年、シリコンバレーでベンチャークレフ社を設立。ベンチャー企業を中心とする、ソフトウエア先端技術の研究を行う。20年に及ぶシリコンバレーでのキャリアを背景に、ブログ「Emerging Technology Review」で技術トレンドをレポートしている。
 この記事はITpro 「「宮本和明のシリコンバレー最先端技術報告」から転載したものです。