「カインズホーム」は、カインズ(埼玉県本庄市)が全国に194店舗を展開するホームセンター(2014年2月末現在)。群馬県には、29店舗が集中していることもあり、2012年に太田市に同チェーンの物流拠点となる「太田流通センター」を開設した。東武伊勢崎線・太田駅からクルマで10分ほどの「太田さくら工業団地」のエリアに入ると、間もなく巨大な同センターの建物が見えてくる(図1)。
同社は、地球温暖化対策に取り組み、太田流通センターではすべての照明にLEDを採用するとともに、2013年7月、屋根に約1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置した。下から見上げると、発電施設は、地上に設置したパワーコンディショナー(PCS)しか見えないが、備え付けのはしごを登り、屋根まで上がると、敷き詰められた太陽光パネルが壮観だ(図2)。南側の折板屋根一面が青いパネルで覆われている(図3)。実は、このメガソーラーの事業者は、カインズではない。太田市が、カインズから屋根上を借り、太陽光発電設備を設置し、東京電力に売電している。施設名は、「おおた緑町太陽光発電所」という。