新たに避雷導体を設置

図10●アレイ間に避雷導体を新設(出所:日経BP)
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図11●パネルに着いた砂埃(出所:日経BP)
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 避雷設備に関しては、アレイ(複数のパネルを接続したもの)とアレイの間に新たに避雷導体を設置し、もともと設置されていた避雷導体と接続した(図10)。「これまでのところ、雷の直撃はないが、周辺への落雷で瞬停し、PCSが停止することは何度もあった」(長井主事)という。パナソニックESFEは、O&M(運営・保守)も担っており、そうした場合には、インターネットを通じて異常を察知し、24時間以内に駆けつける体制になっている。関東電気保安協会の東毛事業所とも連携できる契約になっているという。

 今後、O&Mで課題になるのは、パネルの汚れの影響という。折板屋根に直接、パネルを取り付けたため、設置角は約2度と雨による洗浄効果が低いからだ。実際、見学した日にも、いくつかのパネルには、砂埃がこびりついていた(図11)。「現在の汚れ度合いでは、発電量には影響しないが、今後、雨でも流れない汚れがひどくなっていくようだと、年に1回程度は、人手で洗浄する必要があるかもしれない」と、長井主事は話す。

●設備の概要
施設名おおた緑町太陽光発電所
住所群馬県太田市緑町81-4(カインズホーム・太田流通センター屋根)
発電事業者太田市
発電開始2013年7月
発電出力1MW
リース会社三井住友トラスト・パナソニックファイナンス
EPC(設計・調達・施工)サービスパナソニックESファシリティエンジニアリング
太陽光パネルパンソニック製・単結晶シリコン型「HIT太陽電池」(233W/枚×4560枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(500kW×2台)
O&M(運営・保守)パナソニックESファシリティエンジニアリング