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生体は「画像処理技術のフロンティア」

 シンポジウムではこの他、「生命現象の定量解析に向けた画像処理医術の開発」と題し、理化学研究所の横田秀夫氏(光量子工学研究領域 エクストリームフォトニクス研究グループ 画像情報処理研究チーム チームリーダー)が講演した。同氏は「making the invisible visible(目に見えないものを可視化する)」をテーマに画像処理アルゴリズムの研究を進めていると述べ、医療・バイオ分野が画像処理技術の最先端(フロンティア)に位置するとの見方を示した。

理化学研究所の横田氏
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 「画像処理技術は基本的に、十分に分かっている対象にしか適用できない。例えば、顔認識技術は、人間の顔空間の研究が十分に進んだことで実現した。ところが、医学や生物学では、そもそも対象(生体)を十分に把握できておらず、疾患の中身が患者ごとに異なるといったように個人差も大きい。こうした意味で、既存手法では対応できず、方法論から新たに構築していく必要がある」(横田氏)。その上で、画像処理技術の進化が「生命現象の解明につながり、さらには医療の進歩へとつながっていく」とした。

 シンポジウムの最後には、プロジェクトに参加している20人の若手研究者が、担当する研究に関してショートプレゼンテーションを行った。その後、別会場で懇親会を兼ねたポスターセッションが開かれた。今回のシンポジウムには大学や研究機関、企業から約160人が参加した。

ポスターセッションの様子
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