短絡電流の差から、並列接続数の誤りを見つける

 今回の例の場合、開放電圧の測定結果をきっかけに、直列接続されていない太陽光パネルを発見できました。

 化合物系太陽光パネルのストリングは、直列接続、並列接続の両方で構成されているため、設計図面通りに施工されているかどうか、確認するためには、開放電圧だけではなく、短絡電流を測定する必要があります。

 並列の接続数が違う場合、図3のようなI-V特性を示します。並列の接続数が違う場合、I-V特性図では、青線、赤線のように開放電圧が同じでも、短絡電流に差が生じます。この短絡電流の差を判断するためには、設計図面を確認する必要があります。

図3●並列の接続数が異なる場合のI-V特性の差
I-V特性図をみると、青線、赤線のように開放電圧が同じでも、短絡電流に差が生じる (出所:中部電気保安協会)
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 その結果、設計図面通りの並列接続数であれば問題ありません。設計図面と違う場合は、接続忘れや接続間違いが疑われます。

 こうした太陽光パネルの接続間違いを見逃してしまうと、想定した発電量を下回ってしまい、発電事業者に迷惑が及びます。

 こうした見落としを防ぐために、中部電気保安協会では、所属する電気主任技術者の資格を持つ職員に、太陽光パネルの測定時に、I-V特性を測定できる機器を使い、接続間違いなどを見逃さないように指導しています。

(次回は、11月13日(木)に掲載予定)