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講演する金澤氏
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遺伝子解析は“研究寄り”で勝負

 「予防」では、個々人の環境・生活因子と遺伝的因子から得られる知見を、健康アドバイスとしてフィードバックするようなソリューションを検討中である。例えば、個々人の体質に合わせた生活指導を与えることで、従業員のメタボリックシンドロームを予防するような法人向けサービスなどだ。

 環境・生活因子を測るツールとしては、2014年8月に同社が発売したリストバンド型活動量計や、ウエアラブル生体センサー「Silmee」を紹介した(関連記事3同4)。

 遺伝的因子の解析については、一般消費者向け遺伝子検査サービスが続々と立ち上がっている現状に触れ、「目指すビジネスの方向性が他社とは異なる。我々はもう少し“研究寄り”の領域で事業を展開する。例えば、発生頻度の低いSNP(一塩基多型)を見つけ、それに対応するようなサービスを考えたい」とした。

 具体的には、文部科学省と科学技術振興機構による「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」において、東北メディカル・メガバンク機構を擁する東北大学などと連携し、日本人向け遺伝子解析アレイ(ジャポニカアレイ)を開発する(関連記事5)。2016年度に製品化する考えである。ゆくゆくは、世界の各人種にマッチする遺伝子解析アレイを開発する狙いという。