2014年9月12日、製品企画や開発、デザイン、設計、製造などに役立つ受託加工や受託開発のパートナーの特色ある技術を紹介する「ものづくりパートナーフォーラム in大阪 2014」が開催された。デザインマネジメントを実践するMTDO代表取締役の田子學氏の基調講演や技術プレゼンテーションの内容を紹介する。
連載
ものづくりパートナーフォーラム in大阪 2014から
目次
-
樹脂表面へのレーザー処理による新しい二重成形技術「AKI-Lock」(後編)
従来の二重成形は、PPSやPBTでは実施例があったのですが、前編で述べたように使える材料に制約がありました。PBTと低融点PBTを従来の二重成形で接合させた場合、接合強度は12MPa程度しか得られません。それに対してガラス繊維入りのPBTにレーザー処理を施して、一般的なグレードと接合させると、接合…
-
樹脂表面へのレーザー処理による新しい二重成形技術「AKI-Lock」(前編)
ガラス繊維強化プラスチック成形品の表面にレーザーを当て、部分的にガラス繊維を露出させ、その上に二次材料を流して二重成形を行うと、一次材料と二次材料が物理的に強固に接合する。「AKI-Lock」と呼ぶプラスチックの新しい接合技術の原理と特徴を、開発者が解説する。
-
「Think Design」が企業を変革する(後編)
成功例から学ぶデザインマネジメントの基本コンセプト
私が担当をしてつくった新しいブランド「nasta(ナスタ)」についてお話します。東京に本社がある住宅金物メーカーのキョーワナスタ(当時。現社名はナスタ)のプロジェクトです。本業は家庭用やマンション・オフィス用などのポスト(郵便受箱)を始めとした建築金物です。日本のポストの7割のシェアを持っていると…
-
「Think Design」が企業を変革する(前編)
成功例から学ぶデザインマネジメントの基本コンセプト
デザインは単なる製品の一機能ではなく、消費者のライフスタイルと企業の経営方針を結びつける重要な要素である。かつて日本の家庭用エアコンのデザインを一変させた実績をもつ田子學氏が、現在取り組んでいるいくつかのプロジェクトを紹介しながら、デザインマネジメントの本質を分かり易く解説する。