緑化のための植樹、クローバーによる雑草防止

 メガソーラーのEPC(設計・調達・施工)サービスは、NTTファシリティーズが全体を管理し、大成建設が施工を担当した。パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 先に完成した5.2MWは2014年3月に、残りの15.3MWを10月に稼働した。稼働の時期は違うものの、二つの発電所ではなく、一つの発電所となっている。5.2MW、15.3MWともに、連系開始日からそれぞれ20年間、売電できる契約を結べたために、こうした運用とした。

 このほか、敷地内の緑化を目的に、南側に低木の苗木を植えた(図9)。雑草の育成防止でも、緑化を兼ねて、クローバーを植えた。クローバーは、他の雑草の育成を阻む効果があることが知られている。ただし、現状では、広い敷地内において、根付きの状況に差があり、その効果を検証している(図10)。

図9●南側に低木の苗木を植えた
(出所:日経BP)
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図10●雑草の育成防止と緑化を兼ねてクローバーを植えた
場所によって、根付き具合に差があることがわかる(出所:日経BP)
●発電所の概要
名称エネ・シードひびき太陽光発電所
発電事業者エネ・シードひびき(福岡県福岡市、西部ガスの100%子会社のエネ・シード51%、旭硝子49%)
住所福岡県北九州市若松区向洋町18-1(旭硝子所有地)
敷地面積約25万6000m2
出力20.5MW
年間予想発電量2100万kWh(一般家庭約5800世帯分の消費電力に相当)
年間売電予定額約8億円
投資額約60億円
EPC(設計・調達・建設)サービスNTTファシリティーズ
施工大成建設
太陽光パネル三菱電機製(既存品:3万9872枚、両面ガラス品:4万1216枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
架台NTTファシリティーズと旭硝子の子会社のAGCマテックス(神奈川県相模原市)の共同開発
売電開始日5.2MW分:2014年3月、15.3MW分:2014年10月