サイト内で1日40~50枚を国際規格に基づき測定

 PVテストカーは、そうした課題に対応する。出力異常が疑われるパネルを外し、サイト内に停めたPVテストカー内で、国際規格に基づいた条件で簡易測定できる。

 具体的には、以下のような手順で測定する。まず、(1)異常が疑われる太陽光パネルを架台から取り外す(図5)。(2)PVテストカーの検査装置から引き出したフレームに固定し、裏面の配線を電源に接続する(図6、7)。(3)パネルに添付されているID番号のバーコードを読み取り、パソコンに保存してある出荷時の仕様データを呼び出す。(4)パネル固定済みのフレームを検査装置に押入れて、収納する。(5)IVカーブ測定とEL検査を実施するーーという流れだ。結果は、その場ですぐに備え付けのパソコン画面で確認できる(図8、9)。4人で1日40~50枚のパネルを測定できるという。簡易測定でも判定が難しい場合は、検査所に持ち帰って精密に検査する。

図5●不具合が疑われるパネルを取り外す(出所:日経BP)
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図6●検査するパネルをフレームに固定する(出所:日経BP)
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図7●パネルの配線をPVテストカーの電源に接続(出所:日経BP)
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図8●パソコン画面に表示された出力特性(IVカーブ)(出所:日経BP)
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図9●パソコン画面に表示されたEL検査の画像(出所:日経BP)
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 ソーラーワークスは、PVテストカーを約1800万円でドイツから購入した。「出力低下を見つけて、パネルメーカーに交換を求めても、多くの場合、『悪天候が続いているからではないか』『パネル以外に原因がある可能性もある』などと言って、なかなか交換に応じないことが多い。サイト内で工場出荷時の条件で測定できれば、メーカーに保証を求める際の有力な根拠になる」と、ソーラーワークスの池田真樹社長は言う。