「冬季は、太陽光と風力の発電量は半々に」

 同発電所の入り口近くにある連系設備では、メガソーラーと風力発電設備から送られてきた電力を、別々の変圧器で昇圧し、一緒にまとめて中部電力の特別高圧線に送る(図11)。売電量の算定に関しては、風力発電用の小メーター、発電所全体用の大メーターを設置して把握する。風力発電の売電量は小メーターから、太陽光発電の売電量は大メーターから小メーターを引いた値を使う。各発電量にそれぞれの売電単価を乗じて売電額を計算する。

図11●メガソーラーと風力を合わせた連系設備(出所:日経BP)
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 太陽光発電単独、もしくは風力発電単独での設置に比べ、気象変化による出力変動が相対的に軽減され、比較的、安定した電力を供給できる可能性がある。そもそも風力発電は太陽光発電をよりも設備利用率が高い。国内では年間を平均すると風力は20~25%、太陽光は12~13%となる。従って、「たはら・ソーラーウインド発電所」では太陽光と風力の出力は35MWと6MWと6倍近い差があるが、発電量の比率は3倍程度に縮まる可能性がある。特に田原市の臨海部は、冬に風が強くなる一方、日照量は減る。三井化学の福田伸環境・エネルギー事業推進室長・執行役員は、「夏はメガソーラーの発電量が風力を上回るものの、冬季は太陽光と風力の発電量は、ほぼ半々になるのでないか」と予想する。こうした太陽光と風力発電を併設することによる平準化効果や電力系統への負荷低減の効果などに関し、「中部電力と共同で検証することも検討している」(福田執行役員)。

 同発電所は、環境教育として、積極的に活用されることを想定し、敷地内に見学デッキのほか、説明用の部屋とトイレを備えた管理棟を設置した(図12)。

図12●管理棟の横にある見学デッキ(出所:日経BP)
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