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 そうした経緯もあり、会場となった保原中央交流館には、数多くの住民が足を運んだ。受付開始が9時にもかかわらず、中には8時から並んだ人もいたようで、開始時には既に長蛇の列となった。

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受付に並ぶ伊達市の住民。関心の高さを物語る

 見る限り、集った住民の大半は高齢者層だが、中には40代、50代と思しき人も散見された。受付後はアンケート用紙を別室で記入し、同梱されている歩数計にデータを入力。その後に体組成計で現状のデータを入力するという流れ。あとは定期的にプログラムを実施する地域のセンターなどに足を運び、目標値のクリアに応じてポイントが加算される。また、継続的に訪問してもらうために、訪問するたびにポイントがもらえる仕組みも用意した。

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室で詳細なアンケートを記入(左)。係員の説明を受け、アンケートに答える高齢者(右)

 アンケート項目は健康状態の確認を始め、「10kgの米を持ち上げることができるかどうか」「靴下を履くときに立ったまま支えなしに履けるかどうか」「同じ年齢の人に比べて歩く速さはどのぐらいか」など、非常に細やかな質問が用意された。係員の説明を受けながらアンケートに回答したある高齢者は、「ポイントがもらえることが、どれだけ今回の参加に影響したか」という設問に対し、「非常に強い関心がある」と答えていた。

 伊達市では地元商店街の協力を数多く取り付け、市域全体で200ヵ所を超える利用店舗を確保。こうしたポイント交換場所の確固たる基盤整備の効果は大きい。これまでは静観していた層に対する大きな参加動機となったといえるだろう。

地域商品券利用店舗の一覧。裏面にも利用店舗が続く
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