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パシフィコ横浜で開催
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日本でも大規模研究が始動へ

 そして第4に、米国セントルイスのWashington University in St. Louisが2013年に始動させた「DIAN trials」。これは、2009~2011年に「The Dominantly Inherited Alzheimer Network(DIAN)」の名で行われた、遺伝子変異による家族性アルツハイマー病の研究をベースとするもの。遺伝子変異を持つ被験者約240人を登録し、Solanezumabまたは「Gantenerumab」を継続投与する群とそうでない群の経過を比較する。

 東海林氏はこれらの大規模介入研究について、「2~3年後の結果に期待できる」と述べた。さらに、日本での取り組みとして、大阪市立大学が中心となって準備を進めている「DIAN-Japan」を紹介した。これは米国の「DIAN trials」と同様の家族性アルツハイマー病に関する大規模研究で、2013~2014年に国内で実施した家族性アルツハイマー病の基礎調査に基づくもの。こうした取り組みにより「日本でも(米国に)後れを取らないようにしたい」(東海林氏)とした。