ストリングの開放電圧が他より30V低い

 今回、紹介する事例は、出力900kWの太陽光発電所の例です。結晶シリコン系太陽光パネルを14枚、直列接続して1つのストリング(太陽光パネルを直列接続した列)を構成しています。

 この太陽光発電所において、発電開始前の竣工検査を担当し、18台ある接続箱で、ストリングごとの開放電圧を測定したところ、ある接続箱において、ストリング①が490V、②が490V、③が460Vを示し、その他のストリングの開放電圧も490V前後となりました(図1)。

図1●ストリングの開放電圧が1つだけ30Vも低い
(出所:中部電気保安協会)
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 ストリング③の開放電圧のみ、他のストリングと比べて30V低い結果となり、まず推測したのは、太陽光パネルの接続忘れでした。

 本来であれば、こうした場合、セルの異常探査器を使って調査しています。しかし、いくつかの太陽光発電所の点検が重なった日だったため、セルの異常探査器を持参できませんでした。

 このため、外観点検によって、太陽光パネルの接続状況を確認しました。パネルの裏面を調べていくうちに、あるパネルに取り付けられたジャンクションボックスが、変形していることを発見しました。