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 2014年は、特に日本発のメガネ型ウエアラブル製品が数多く登場した年となった。

 メガネ型で先陣を切ったのは、セイコーエプソンである(関連記事1)。2014年1月に開催された「2014 International CES」ではシースルーのメガネ型端末「BT-200」を発表した。BT-200は、2011年に発売した同形態の端末「BT-100」の後継となる製品。解像度は950×540画素と同じものの、ヘッドセット部分の重さは88gとBT-100の240gから大幅に削減した。タッチパッドや2次電池を搭載したAndroidベースのコントローラーが付属し、これを使って操作するのは同じであるが、アプリケーション・ソフトウエアに向けた拡張が施されている点が大きく異なる。具体的にはカメラやジャイロセンサー、加速度センサー、GPS、マイク入力などを搭載した。例えば、カメラを使ってQRコードを読み取る、ジャイロと加速度センサーを使って首の動き/体の移動に仮想的な映像を追随させるといったことが可能である。日本では2014年6月に発売された(関連記事2、この記事では4月に発売となっているが、最終的に販売開始は6月となった)。

セイコーエプソンの「BT-200」
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 ウエラブル機器用ソフトウエアや関連システムなどの開発を手掛けるウエストユニティスは、2014年4月に、ヘッドマウントディスプレー(HMD)を開発したことを発表した。米Google社のHMD「Google Glass」と同じ非透過の片眼型。2次電池を含んだ重さは48gで、専用フレームやレンズを含めても100g未満と軽い。 映像表示部には、オリンパスが開発した、HMDの映像表示部の厚さを瞳孔の直径よりも薄くする「瞳分割方式」と呼ぶ光学技術を採用した(関連記事3)。