2014年は、ディスプレーの用途拡大を狙った新技術の開発に目覚ましい進展があった。テレビやスマートフォンに続く新市場として期待を集めるウエアラブル端末向けのディスプレー、自動車のインスツルメントパネルに搭載しやすいフレームレスの異形ディスプレー、過酷な温度環境でも使用できるMEMSディスプレーなどである。
ディスプレーに入力機能をもたらしたタッチパネルは、スマートフォンやタブレット端末だけでなく、さまざまなディスプレーと一緒に使われるようになる兆しが見えてきた。ペン入力や触覚機能が進化したり、大画面化が可能になってきたりしているからだ。モバイル機器や車載機器の市場拡大や、電子黒板やタッチテーブルなどの新市場の開拓が期待できる。
以降では、このようなディスプレー新技術の現状と将来について順に解説する。