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 あらゆるデジタル家電が苦戦を強いられる中で、今まさに生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているのがデジタルカメラである。2014年におけるデジタルカメラの総出荷台数は、カメラ映像機器工業会(CIPA)の推定では5500万台。ピークだった2010年の半分以下に縮んだ(図1)。

図1 出荷台数が激減
図1 デジタルカメラの出荷台数は2008年から2012年ごろまで1億台を超えていた。だが、2012年交換は減少の一途をたどっている。(図:CIPAのデータを基に日経エレクトロニクスが作成)
図1 デジタルカメラの出荷台数は2008年から2012年ごろまで1億台を超えていた。だが、2012年交換は減少の一途をたどっている。(図:CIPAのデータを基に日経エレクトロニクスが作成)
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 特に深刻なのがコンパクト型デジタルカメラである。2013年の出荷台数はピークから6割ほど減り「前年比でも4割減」(CIPA)だった。調査会社である米GfK社のカメラ担当アナリストは「低価格帯のコンパクトカメラは、スマートフォンに完全に食われた」と断言する。

 「デジタルカメラは枯れるのか」――。「日経エレクトロニクス」は、こう題した特集記事を2014年10月27日号で掲載した。デジタルカメラは暗黒時代を乗り越えることができるのか、その可能性を追った。

図2 「CP\+2014」のキヤノンブースに登場した能年玲奈さん
図2 「CP+2014」に登場した能年玲奈さん
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 この1年、カメラメーカー各社が心血を注いだのが、スマートフォンとの差異化だった。各社は、「 CP+2014」(パシフィコ横浜、2014年2月13~16日)と「 photokina 2014」(ドイツ・ケルン、2014年9月16~21日)という2つのカメラ関連の大型展示会に合わせて、競うようにして新製品を発表した(図2)。