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見通せない場合でも表示

 山下氏は、トイレや自動販売機、AEDなどの施設情報を実地調査し、ロケーションデータをデータベース化。スマートフォン上に各施設情報を提示するARアプリを作成した。「ARによる視覚的サポートは、スマートフォンのカメラを目的となる観光スポットや施設に向けると施設名を表示するとともに、どの方向に何があるかを表示・把握できる。例えば場所を知りたいトイレと現在地との間に他の施設があったとしても、目的の対象物があることを理解することが可能になる」(山下氏)。

スマートフォンのカメラを対象物方向に向けると見通せない場合でも施設名などが表示できる
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 ARシステムは、利用するスマートフォンのOSに依存しないようにWebベースで構築。プログラミング環境としては、Webブラウザーで3次元CGを表示させるための標準仕様であるWebGL、サーバーサイドではJavaScriptのNode.jsを使用。スマートフォンのブラウザーで本システムのURLを入力すると、内蔵のGPSで位置情報を取得し、サーバーへ送る。

 その位置情報と表示したい対象施設の位置情報からブラウザー上に表示する場所を計算。データをスマートフォンに送り返し、施設データを基にWebGLでブラウザー上に名称などを表示する仕組みという。

 「表示する名称を、GPSデータを基に表示位置を決定しているので、見通せない場所でも施設名などの表示が可能となった。どの程度まで情報を提示するか検討する必要があるが、障害者のために道路の段差、非常時のためのAED設置場所、避難場所などが有用と考えている」(山下氏)と述べた。