ソーラーパーゴラにも非常用コンセント

 非常用電源として使える太陽光発電設備は、街区への入り口に設置した「ソーラーパーゴラ(日陰棚)」の上にも設置してある(図8、図9)。このほか、街区内には太陽光パネルと蓄電池を搭載した「自立型LED街路灯」や「防災トイレ」、「かまどベンチ」を設置した。防災トイレは、災害時にテントを設営することで仮設トイレとして利用できる。また、かまどベンチは、座面を取り外せば、炊き出しや暖をとることができる(図10)。

図8●「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(SST)」のゲートとソーラーパーゴラ(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
図9●ソーラーパーゴラに搭載した太陽光パネルのパワーコンディショナーと非常用コンセント(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
図10●かまどベンチを設置して非常時に活用(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 「コミュニティソーラー」は、こうした防災に備えた街づくりの一端を担っているとともに、炊き出しや仮設トイレなどが近くにあるからこそ、非常用電源としての機能が一層、生きてくるともいえる。