太陽電池、蓄電池、燃料電池の「3電池システム」

 Fujisawa SSTには、「コミュニティソーラー」「ソーラーパーゴラ」に加え、各住宅の屋根上には、出力4kWの太陽光パネルを標準装備する(図11)。このため全戸が完成すれば、街区内に、約3MWの太陽光発電設備が導入されることになる。

図11●各住宅には出力4kWの太陽光パネルを標準装備した(出所:日経BP)
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図12●燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システム「エネファーム」(出所:日経BP)
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 各住宅には、太陽光発電システムのほか、蓄電池(4.65kWh)が設置してあり、停電時には太陽光パネルの発電電力を充電して、夜間や雨天時でも給電できる。ヒートポンプ給湯機を設置した「オール電化タイプ」と、燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システム(0.75kW)を導入した「燃料電池タイプ」の2タイプの住宅がある。燃料電池タイプでは、太陽電池、蓄電池、燃料電池の「3電池システム」となり、停電しても都市ガスで発電できるので、さらに災害対応は増す(図12)。停電したら、太陽光発電と燃料電池が、自動的に非常時モードに切り替わり、電力を供給する。