屋外でのEL検査で把握

 屋外で、太陽光パネルのEL画像を取得できる検査装置を使うことで実現しました(関連記事)。エヌ・ピー・シー(東京都荒川区)が製品化した、業界初の屋外型EL検査装置「エプティフ」を使います。

 実際に屋外に設置された太陽光パネルのEL画像を紹介します。いずれも、降雹時に雹が当たった太陽光パネルで、図1が単結晶シリコン型パネル、図2が多結晶シリコン型パネルのEL画像です。

図1●雹が当たった単結晶シリコン型パネル。局部的に無数のクラックや割れが生じている
ドイツKichheim unter Teckの太陽光発電所で撮影(出所:エヌ・ピー・シー)
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図2●雹が当たった多結晶シリコン型パネル。蜘蛛の巣状にクラックが広がっている
ドイツKichheim unter Teckの別の太陽光発電所で撮影(出所:エヌ・ピー・シー)
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 雹によって、狭い範囲に強い打痕を受けたことから、EL画像では、太陽光パネル内の特定のセル(発電素子)に、暗くなった部分があるのがわかります。

 いずれもパネルとも、ガラスへの損傷がなく、目視検査では、通常のパネルとの差異はありません。

 図1の単結晶シリコン型パネルには、局部的に無数のクラックや割れが生じているのがわかります。

 図2の多結晶シリコン型パネルには、打痕部分を中心に、蜘蛛の巣状にクラックが広がっています。

 このように、1カ所に集中して力が加わったことによる太陽光パネルの損傷を、EL画像で確かめてみると、他の不具合が生じた場合のEL画像とは、はっきりと違って見えます。このため、雹による影響と判断することができます。

 雹の他に、落石などによる不具合でも、同じようなEL画像となります。