小学生向けに「見学ノート」作成

 「災害時に太陽光を非常用電源として活用する場合、雨や夜に電力供給をどうするかが課題になる。蓄電池を導入することも検討したが、より長期間、安定的に電力を供給するために非常用発電機を併設することになった」と竹内参事は打ち明ける。LPGの扱いは、TOKAIグループの事業ノウハウを生かせるうえ、比較的、発電所に近い場所にLPG基地があるため、バルクに貯めたLPGがなくなっても補充が容易との読みもあった。

 TOKAIでは、毎月1回、非常用ガス発電機を動かして、不具合がないか確認している。また、年に2回、地域の防災訓練に参加し、実際に太陽光と非常用ガス発電機による電力利用を体験してもらう予定という。

 また、啓発活動としては、2015年4月以降、小学校の新1年生などを招いた見学会の準備を進めている。施設見学の際に配布する「見学ノート」を作成した(図13)。ノートには、太陽電池の仕組みや発電所の特徴などを、小学生でも理解しやすく解説している。

図13●小学生に配布する「見学ノート」と一般用パンフレット(出所:日経BP)
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