時々刻々と伸びる影の様子を可視化
九州・アジア・パートナーズの本社では、マネジメントユニットから送られてきたパネルごとの発電量データをパソコン画面で「見える化」(可視化)している(図7・8)。パネルごとの電流と電圧値は、20分ごとに更新される。電柱や街路樹で影になっているパネルや、サイト内に部分的に雲がかかっている状況さえ、一目でわかる。モニタリング画面を見ていると、時々刻々と影が伸び、出力の低下するパネルが増える状況を確認できる(図9・10)。
「毎日、パソコン画面でパネルごとの発電量を監視しているなかで、発電量の少ないパネルに気付いた。パネルメーカーの技術者にもその監視画面を見てもらい、そのパネルを検査して不良を確認し、すぐに交換に応じてくれた」と、同社のメガソーラー管理者はいう。また、「発電所の設計段階では大きな問題ではないと判断していた、夕方の山影が、予想以上に影響することもわかった」という。