定格の1.4倍近い電流が流れていた

 PCSの制御電源は、キュービクル(高圧送受電設備)の専用ブレーカー(MCB 2P20A)から、トリップしたエンクロージャー内の分電盤のブレーカーを経由し、それぞれのPCSの専用ブレーカー(MCB 2P6A)に分岐して、PCSに繋がれています。それぞれのPCSの専用ブレーカーはトリップしていませんでした(図1)。

図1●エンクロージャー内のPCS制御電源用のブレーカー(MCCB 2P10A)がトリップ
それぞれのPCSの専用ブレーカーはトリップせず(出所:中部電気保安協会)
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 そこで、それぞれのPCSの運転開始時の電流を計測してみることにしました。すると、PCSの制御電流は、運転時にそれぞれ6.8A流れていました。この結果、エンクロージャー部には、その2倍となる13.6Aが流れることになります。

 エンクロージャー部のブレーカーは、定格10Aです。そこに、ブレーカーの定格の1.4倍近い電流が流れてしまったため、遮断してしまったと推測できます。