メガソーラーの発電量は2割以上も上振れ
FITによる安定した売電収入が見込めるスキームを採用したことで、民間のファイナンスを活用できた。EBJとの公民連携により、神戸市にとっては初期投資なしで、メガソーラーとバイオマス発電設備の導入を実現した。Wエコ発電による年間の売電収入は約1億7000万円を見込んでおり、そのうち約2割が神戸市の収入になる見込みだ。
稼働から約1年を経過し、メガソーラー、バイオマス発電とも想定を超える発電量となっている。メガソーラーは、2014年3月から12月までの実績で、想定値より約23%も上振れしている(図10)。バイオマス発電については、同期間の実績で想定値より約8%の上振れとなっている(図11)。


神戸市では、消化ガスをコージェネの燃料に使う以外にも、自動車の燃料に活用したり、都市ガスの導管に注入したりするなど、地域の資源を生かした先進的なエネルギーシステムの構築に取り組んでいる。
また、大阪ガスは、2010年4月にEBJを設立し、再生可能エネルギーを利用した発電設備をファイナンスとともに提供するサービスを提供している。EBJは、同サービスをベースに発電設備の技術評価・エンジニアリング・保守メンテナンスまでをパッケージ化したスキームを構築し、自治体などと共同で発電事業を実施している。2014年1月までに、26件で約26MWの太陽光発電の設置契約を締結した実績がある。