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 富山県 富山市長の森雅志氏は、2015年5月19日に東京・虎ノ門で開催された「Microsoft CityNext ソリューション フォーラム 2015」(主催:日本マイクロソフト)に登壇。「健康寿命の延伸を目指して」と題し、富山市の健康寿命を伸ばす取り組みについて講演した。

講演する森氏
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 森氏は市長に就任して以来、富山市の抱える諸問題に対応するため「公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくり」に取り組んできた。これには高齢化社会への対策も含まれている。

 大きな施策として、市内の公共交通機関への投資が挙げられる。もともと自動車への依存度が高い地域ということもあり、利用者の少ない電車やバスは運行本数が減り、本数が減るとさらに利用者が減る、という負のスパイラルがあった。

 そこで市が補助してこれを断ち切り、サービスの質を向上させて利用者を増やす取り組みを進めた。また鉄道の駅の近くに引っ越す人に補助金を出すなど、利用者を増やすための施策を打ってきた。

 目指したのは、富山市が「お団子と串」と呼ぶ構造である。徒歩で日常生活がまかなえるエリアを作り、それらを公共交通機関で結ぶ。高齢化に伴い自動車が使えない人が増えた際にも暮らしやすい町を作るためだ。

 また、公共交通機関を利用することは高齢者の外出の機会につながる。健康を維持するには適度な運動が重要だが、運動自体を目的とするとなかなか継続できない。そこで外出して歩くことに着目した。公共交通機関を使って中心市街地まで行けば、自然に歩数も増える。そのための施策の一つが「おでかけ定期券」だ。