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Pepperの特性を生かした介護アプリ開発を進める

 ニンニンPepperは、「おはよう!」とユーザーに声をかける目覚まし機能や、「今日は何曜日でしょう?」などとユーザーに曜日や時間を認識させるような対話をする機能、スケジュールに沿ってユーザーに服薬を促したり、ピルケースを撮影した画像をユーザーの家族に送信したりする機能などを提供するアプリ。フューブライト・コミュニケーションズは「介護現場の人材不足に対して、Pepperが力になれる可能性がある」(吉村氏)と考え、NPO法人のオレンジアクトと連携しながら、介護現場向けのPepper用アプリの開発を進めている。

 2015年3月には、神奈川県川崎市のデイケアセンターにPepperを持ち込んで、フィールドテストを実施した。今回のセミナーでは、このフィールドテストの様子をPepper自身が自ら報告するという形を取り、動画や写真をスライドで紹介した。フィールドテストでは体操や歌、ゲーム、対話などで、Pepperと施設のユーザー(高齢者)が交流。Pepperがユーザーの名前を呼んで話しかけると、楽しそうに応じるユーザーの姿などが見られた。ユーザーの言葉に対して、Pepperの応答がかみ合わない場合には、会話が成立するようにユーザー側がフォローする場面もあった。

“講演する”Pepper
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 こうした様子を受け、吉村氏は「例えば、熱中症対策にエアコンの利用を促すにしても、無機質なアラートではなく、Pepperが『おじいちゃん、僕暑いからエアコンつけて』などと促すと、効果も違ってくるのでは」とみる。同社では今後、各種センサーやIoT機器との連携機能を含め、Pepperの特性を生かした介護アプリの開発を進める方針。なお、2015年5月には、川崎市の「ウェルフェアイノベーション」事業に、同社がソフトバンクロボティクスと共同で行うPepperを用いた口腔ケアの研究・実証事業が採択された。