土日は回転率300%でフル稼働も

 実証事業のため利用料は無料だが、事前に会員登録して会員カードを作成することが必要になる。会員カードを駐輪ラックのデータ読み取り部にかざして個人認証し、自転車の貸し出しと返却処理を無人で行う(図6)。会員数は5月半ばまでに約150人まで増えた。そのうち2割程度の人が日常的に利用しているという。5月半ばまでの集計では、1日平均で約8回の利用があり、回転率はほぼ100%になる。晴れた週末など、利用数は20回を超える日もあり、回転率は300%と、ほぼ常時、駐輪ラックに自転車がない、という状態という。

図6●駐輪ラックに会員カードの読み取り部がある(出所:日経BP)
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 こうした電動アシスト自転車の利用頻度に対し、2kWの太陽光発電と20kWhの鉛蓄電池による充電システムで十分に充電できているのだろうか。この点に関し、岡村課長は、「自転車への充電に必要な電力に関しては、まったく問題ないものの、コンピューターを内蔵した貸出機が予想以上に電力を消費した」と打ち分ける。

 今回の充電システムが1日に消費する電力は平均6~7kWhになる。そのうち、実に5~6kWhが貸出機・パワコンの運用による消費電力という(図7)。運用に必要な電力は十分に供給できているが、事前の予想により、余裕度合いが小さかったという。「貸出機の情報処理にクラウドを活用するなど、消費電力を下げることが検討課題」(岡村課長)という。

図7●「自転車駐輪用ポート」サイドに設置した貸出機(出所:日経BP)
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