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「介護状態を進めない」状況ができている

 現在の入居者の中で、要介護認定を受けているのは700名中16名。その中で元からの介護患者は14名で、新たに加わった2名は軽度の認知症である。「まだ事例としては少ないので何とも言えないが、全体としてはほぼ変わっていない事実がある。元気な人と要介護患者が共生できるライフスタイルになっており、『介護(状態)を進めない』という状況ができていると思う」(染野氏)。

日々の食事、会員同士の助け合いが重要だと説く染野氏
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 さらに染野氏は、あらためて食事、会員による自助・共助の重要性を強調した。

 「食事は元気を維持するために非常に重要。食事が粗末になってくると、元気の度合いや健康はバランスが崩れていく。我々の施設では、管理された栄養価、美味しさ、楽しさ、そうした食事を囲んだコミュニティーが大きな鍵だ。
 そして、会員の自助と共助の仕組みが生きている。健康を維持するためには元気なうちからスタートするのが大事になる。我々も要介護3、4の状態の家族から相談を受けるケースもあるが、そうなると、なかなかここでの暮らしが十分楽しめないといったケースが多い。

 一方で、元気なうちに健康状態を維持することの意識改革、行動改革がなかなかできてないのが現状。60代の元気な頃からこうした暮らしをして、元気な生活を維持すれば、健康な時間が長く取れるようになり、寿命が長くなり、結果的に介護費用や国の医療費負担も減っていく。ぜひ、元気な状態からスタートすることを、皆さんに啓蒙していきたい」(染野氏)。