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講演する元木氏
講演する元木氏
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アプリ開発のエコシステムが拡大

 Watsonは過去50年のコンピューターとは一線を画す技術。同氏が最初に語ったのはこの点だ。従来のコンピューターはプログラム(入力)した内容に対して「期待されるアウトプットがあった。対してWatsonは、入力に対してどのようにふるまうかを自ら習得する」。“学習するシステムの時代”の到来を告げるのがWatsonという存在だ。

 その名を一躍有名にしたのは、2011年2月に米国のクイズ番組「Jeopardy!」でチャンピオンを破ったこと。基礎研究を含め、そこに至る準備期間は4年ほどだったという。そして2011年秋には「いくつかの顧客とのプロジェクトが始まった」。2011年9月には、米国の大手医療保険会社であるWellPoint社とWatsonの医療分野への応用で提携(関連リリース)。IBM社が早い時期から、医療に照準を合わせていたことが分かる。開発チームはその後2年ほどをかけて、Watsonの技術に磨きをかけた。

 2014年初頭には、事業化に向けた「IBM Watson Group」が正式に立ち上がる。これ以降、現在までの約1年半の間に「さまざまな進捗があり、概念(レベルの話)から、ソリューションや製品群へと大きな広がりを見せている」。現在、IBM社はエコシステムパートナーと位置付けるベンチャー企業などと共同で、Watsonのさまざまなアプリケーションを開発中。ここでも「健康分野に取り組んでいるベンチャーが非常に多い」という。