今年5月、「羽生市太陽光発電所」を見学した。稼働から1年以上経った春先にもかかわらず、ほとんど草が生えていない。その秘密は、「アークサンド」という商品名の焼却灰から製造した人工砂を敷き詰めているからだ(図7)。埼玉県内の企業が製造している。こうした地元企業の積極的な活用については、自治体がリスクをとって発電事業者となっている利点とも言える。

図7●焼却灰から製造した人工砂の効果で、雑草はほとんど生えていない(出所:日経BP)
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 稼働から今年3月までの発電量は、計画値に比べて18%の上振れ、日射量から試算した発電量と実際の発電量を比べたシステム出力係数(PR:パフォーマンスレシオ)は11%の上振れとなっており、順調な滑り出しとなっている(図8)。「5年リースでの発電事業という、これまでに例のない仕組みため、事業リスク面で議論があったが、最終的に踏み切ってよかった」と河田市長は話す。

図8●稼働1年目の発電量は、計画値を2割近く上回った(出所:日経BP)
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