傾斜地などに課題、重機なしで設置できる手法も開発
「ソーラーキーパー」を使いにくい場所もある。傾斜地、軟弱地盤地、多雪地などである。
底面が平坦なコンクリート二次製品で支えることから、設置場所は平坦なことが望ましい。概ね6%以下の勾配まで平坦化されていることが、設置の条件となる。
地盤が軟弱な場所でも、導入が難しい。地盤が沈下する恐れがあり、パネルの設置品質を保証しにくいためである。
多雪地帯では、導入コストが高くなるために難しいという。積雪時に太陽光パネルに雪が被らないように、パネルの設置高を高くした上、積もった雪が落ちやすいように、設置角を30度以上に傾ける必要がある。多雪地帯に対応した設計で、架台一体型の基礎を作成すると、製造コスト、輸送コスト、施工コストがそれぞれ高くなり、費用対効果が合わないという。
このほか、1基で1t以上になるために、大型車が通行できない場所への輸送にも制約がある。トレーラーで運搬し、クレーンを使って設置するためである(図10~12)。