傾斜地などに課題、重機なしで設置できる手法も開発

 「ソーラーキーパー」を使いにくい場所もある。傾斜地、軟弱地盤地、多雪地などである。

 底面が平坦なコンクリート二次製品で支えることから、設置場所は平坦なことが望ましい。概ね6%以下の勾配まで平坦化されていることが、設置の条件となる。

 地盤が軟弱な場所でも、導入が難しい。地盤が沈下する恐れがあり、パネルの設置品質を保証しにくいためである。

 多雪地帯では、導入コストが高くなるために難しいという。積雪時に太陽光パネルに雪が被らないように、パネルの設置高を高くした上、積もった雪が落ちやすいように、設置角を30度以上に傾ける必要がある。多雪地帯に対応した設計で、架台一体型の基礎を作成すると、製造コスト、輸送コスト、施工コストがそれぞれ高くなり、費用対効果が合わないという。

 このほか、1基で1t以上になるために、大型車が通行できない場所への輸送にも制約がある。トレーラーで運搬し、クレーンを使って設置するためである(図10~12)。

図10●トレーラーで運び(左)、クレーンで所定の位置に降ろす(右)
傾斜地で整地できない場合、採用が難しい。大型車が通行できない場所では、2t車に積み替えて運び込んだことも(出所:ソーラーキーパー研究会、不二高圧コンクリート)
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図11●レールを取り付け(左)、接続箱を設置(右)
架台の組み立てや手間のかかる調整が不要で、一体で設置できるのが最大の利点(出所:ソーラーキーパー研究会、不二高圧コンクリート)
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図12●太陽光パネルを固定し(左)、設置を完了(右)
コンクリートのシンプルな構造により、配線の作業が容易に(出所:左はソーラーキーパー研究会、不二高圧コンクリート、右は日経BP)
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